糸島自然研究会 11月例会 二丈岳
清水 和人
 平成17年11月13日(日)晴れ。 JR大人駅に9:18着、本日の例会参加者4名が下車した。早速、ホームを出て線路を踏み切り、歩道を東へ進む。佐波橋の手前から踏み切りを渡り目の前に見える志自岐神社へ向かった。神社では氏子の方々が次々に集まり、秋の祭典が始められようとしている。9:30、例会参加者・が揃ったところで、マイカーの方にお願いし「ゆらりんこ橋駐車場」まで徒歩組を搬送して頂く。
 駐車場到着9:50。女性幹事3〜4人で参加カード配付、参加費徴収を済ませ、今日のコースと日程を説明し、健脚組と山頂までは登らない人とに別れて登ることにしていたが、健脚組の方々から、「ゆっくり登るから木の香ランドまでは一緒に登ろうよ!」と言う優しい呼びかけで、全員が一緒に登った。途中、「堀様」のお堂にぐち寄ったり、福岡県知事が記念の植樹をした少し開けた所で休憩しながら、スローペスで賀茂神社まで登っていった。
 この間、渓谷沿いを登りながら観察できた植物は、・ミゾソバ(たで科、野山の水辺に生える1年草。葉は戈形で先は尖る。花期は8〜1 0月。枝先に白色又は淡紅色の小花を球状につける。溝に生え、外見がソバに似ているのでこの名がある。)・セイタカアワダチソウ(きく科、北アメリカ原産の帰化植物。花期は10〜11月頃。茎の上部に多数の花枝が伸び、泡がたつように無数の黄色い小花をつける)。その他・ミズヒキ・ツワブキ・ヨメナ・アブラギク(別名島寒菊、浜寒菊とも言う)・ムラサキシキブ・コウゾリナ(時期外れの黄色の花をつけている)・ヤブツバキ・マテバシイ・ヤブコウジ・ヒトツバ・マメツタや、紅葉をはじめた・カエデ・ハゼノキ・ヤマノイモ・トコロ・イチョウ・イヌビワ等である。
 11:20。賀茂神社を出発し、木の香ランド前のススキの原っぱで集合写真を撮った。これから、山頂を目指す健脚組と、本の香ランド周辺の散策組(4名)に分かれ、最後のゆらりんこ橋駐車場集合時刻15:00を確認し、それぞれ行動を始めた。
 本の香ランド周辺散策組は管理棟の前を通り、真名子キャンブ場へと向かう。途中、篠竹や雑木に絡んだヤマノイモのムカゴを採って、今夜のムカゴ料理を色々と話していると、ムカゴの塩ゆで、塩蒸し、フライパンに油をひきムカゴに塩をまぶし、カラッと煎りると、酒の摘みにもなると言う話しも飛び出してくる。途中、季節外れの黄色い花をつけた・ミヤコグサ・コウゾリナや白い花をつけた・キュウリグサ等を見て歓声をあげた。その他、道路脇で観察した植物は・ノハラアザミ(きく科、乾いた草地に生える多年草。茎は1m程で、根生葉は紫色を帯びて大形。茎の葉は互生。秋に短い柄をもった紅紫色の頭上花をつける)・ヤクシソウ(きく科、山地の日当たりのよい所に生える2年草。茎の高さ30〜100cm葉の縁に小さな鋸歯がある。花期は8月〜11月頃で、枝先に黄色の小花を多数つける)。その他・イヌコウジュ・アカソ・ガンクビソウや紫色の実をつけたヤマブドウ、赤く熟したフユイチゴ、赤い実をつけた・シロダモ・ゴンズイ・ウメモドキ・マユミを観察しながら、キャンプ場の西側にある散策略へ人って大きな御影石の上で昼食をとった。周りは杉林を伐採し、そのあとに、桜や欅、楓等を植樹し大きなスギ株は防腐剤をぬって観光客の椅子の代わりにしてある。背面は女岳へ続くススキの野原で風情があった。 「早春、山菜取りや桜みに来てみたい!」と言う声も出た。帰り道の草むらの中に・赤い実をつけた・ツルリンドウを見つけた。「ここにもある!あっこっちにもあった!」と歓声があがる。ワラビやゼンマイの枯れた.茎も沢山みた。「早春、ワラピやゼセンマイとりに来てみたいな!」「夏は子ども連れで川遊びもいいね!」などの話しもでる等、のんびり気分でゆらりんこ橋駐車場へ戻ってきた。
 駐車場に到着してまもなく健胸組が次々に到着する。一休みして、トイレの裏側の土手に繁っている大きな樹木の観察がはじまった。はじめはよく判らなかったが、大塚さんが枝に刺があるよ!と言われるので図鑑を見て、・カラスザンショウと言うことが判った。勝田さんからは頂上の大石で撮影された集合写真や赤い実をつけた植物写真を見せて頂いた。赤い実の写真は・ツルウメモドキ・マユミではないかと思った。15:00無事解散した。



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