■「真夜中の図書館/図書館を作る 市民・企業・行政」が変えるものとは・・・

「真夜中の図書館/図書館を作る 市民・企業・行政」



ドミニク・1この本のあとがきには「図書館の中には過去から未来までの魂が
住んでいるのではないでしょうか。」とある。

過去を大切にし未来へ向かって変化して行く。それにはとても大きな労力が
伴う事であろう。しかし、少しだけの決断と勇気があればそして育てようとする
楽しみを持てたなら、、、石は転がりだす。

そうこの本は、それなりに「図書館」が配置されている日本という
クニに「まちづくり」という観点からも
『変わろうよ!』と、新しい種を投げかけている。
こんな言い回しをすると何やらムツカシイ話になりそうなのだが・・・・



この本、裏から読むか・表から読むか、、、
そうなんです本の両サイド(表裏)から別の読み物が始まってます。

普通に読めば表からということで「真夜中の図書館」。
うん?と思って裏表紙に気づいた人の何人かは「図書館を作る」。



まあどちらかと言えば、スラスラと読んでいける「真夜中の図書館」を読む。
ああこんな図書館も良いね〜、こんなサービスもあるのか〜、
などと自分の住む地域に当てはめたりしつつ少々空想の世界を味わい
頭をやわらか〜くし、あとがきがページの真ん中あたりにあるんだなあ〜とドミニク・2
再認識したらば、少し休憩を入れよう。

「よし!」と裏から「図書館を作る」を読み出す。
こちらは、図書館への想いというより今の日本に「ほんとうの図書館」を
いかに作るべきかをとてもクールに述べている。

図書館には何が必要とされるのか等など、図書館づくりへの取り組み方を解説しつつ
著者(辻さん)自身の考え方が変化(成長)していく様子もわかる。

そして、文中には何度も『私たちの』と出てくる、
それは「図書館は誰の物?」という根幹のメッセージであり
「みんなが望む図書館を作ろう!」という全国への呼びかけでもある。



これまでの常識とはかなり異なる図書館の本。
みなさんのまちの「図書館」を違う方向から見つめ直す事が出来るはず。
記:こうの@いとぐら
※「真夜中の図書館/図書館を作る」 辻桂子著 郁朋社 1200円(+税)

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■最後に、図書館はその地域の住民が「税金」という形でシェアし合う『まちづくり』の拠点・文化の証明です。
この本は、みんながシェア(購入)し合う事で日本の図書館に大きな貢献を与えると思います。何故か?
読んでみれば分かる・・・・のですが、この本を辻さんが出版する元になったブログをご紹介しておきます。
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