料理人 和田 悟さん ・ 「こどもたちに料理を教える事で次世代へ何かを伝えられる」
料理人である、2003年12月に農家を改築したレストランをオープンした。
糸島の食材に惚れた、時間に余裕がありスキマが多いという風土にも惚れた、料理だけがしたかったから・・・
「これからです、糸島は!」和田さんには、お腹いっぱい勇気をもらえるよ。(取材は2004年)
合鴨農法などが行われ始めた頃、糸島の人たちに「鴨の処理に困っている」と頼まれた。
腕を振るった8種類ほどの鴨料理は、大講評だった。
『鴨とニワトリの肉は、違うんです。渡りの鳥は赤い筋肉(遅筋)なので調理法も全く異なる
糸島には鴨を食す週間が無い、つまり調理法も無い。糸島の人たちに鴨の調理法を広めたい!』
糸島を選んだ理由を語ってくれた・・・・
しかし、その言葉の奥にはもっと深い想いがあるようだ。
いかに新鮮で安全な素材を
技術(調理)でさらに
おいしく味わうか、

店構えは「和」だが
フレンチやイタリアン、さらには中華
までをも研究した。
厳しい海外の食文化の中で淘汰され残ってきたポロネギやエシャロットを糸島の魚貝にあわせると
とても美味しいのだ。周辺農家で作られた糸島のエシャロットを使ってみたい。
とワクワクした表情で話す。
そう、

和洋中にとらわれない

自分の料理法(和田式)で・・・
開店したばかりでまだ落ち着いてないようだが、そのうちに子どもたち向けの料理教室をやりたいそうだ。
食材をブランド化する傾向はいかがなものか、ブランドはゆっくり出来上がるものではないか、、
消費・儲け優先社会への問題提起にも思える。
糸島の未来は子どもたちにかかっているが、今の大人もきちんと本物を伝えるべきだと感じさせられた。

今回の取材は、ボランティアスタッフのkumakoさんと寿さんにも同行してもらった。
ランチの脱線ぎみ実況です。^^
k:何のスープかしら?
寿:ニンジンが甘いわね〜

k:え?これってダシ(ブイヨンとか?)使ってないんですか?

寿:ニンジン・タマネギ・オレンジ・オリーブオイル・塩コショウ・
  お湯だけですって。
k:野菜の甘みがあっさり、やさしい味だわ
寿:玄米って美味しいのね
  (「圧力釜でやれば簡単に炊けるのよ」とkさんが教える)
k:○○鯛もこう料理すれば良いのね

寿:ソースがめちゃくちゃおいしい〜
k:このソースが職人なのよ!

(お二人ともお皿まで舐めそうでした・・・)
寿:これカモ肉?

k:違うわよ、チキンをカモの油につけたんですってよ

寿:うわ、外はカリカリ中はジュースィね。肉も柔らかい!
  (お箸でも簡単に肉を切れます。)

k:これは家では出来ないね(そらそうだ^^)
k:しっかりとしたタルトね

寿:うん、甘過ぎないわ。アーモンドもこうばしい〜

k:パンも自家製、デザートも自家製・・・すごいなぁ

寿:kさんもパン焼き器持ってるんでしょ?
k:毎日洗って片付けるって出来ないの・・エヘ。
ペロリとたいらげたお二人、和田さんのお話とロケーションも相まってシアワセそうでした。
和田さんから提案されていた「燻製料理教室」、実現しそうですね。

お店データ:定休火曜日、ディナーは要予約、328-3288 HP≫クリック≪


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