オリジナル竹工房 前田 挙 ・近藤 秀子
「竹細工のイメージを変えたい」と語る前田さんと近藤さん。
      
二丈町の福吉駅から南の浮岳のほうに登っていく途中に前田さんと近藤さんは、昨年10月よりここに竹工房を開いた。
前田さんと近藤さんは、別府の竹細工の訓練校で知り合いになり、一緒に語り合いながら竹細工の新しい世界を創り出そうと頑張っている。


前田さんは、鹿児島出身で近藤さんは三井郡の出身であるが、別府にいる時、先輩や知り合いから「糸島は工房が多く、他の方と知り合いになり勉強もできるし、興味をもった方たちも糸島を訪れる人が多い」と聞いていた。工房を開くなら糸島と決めていたと言う。
しかし、なかなか思うような場所が見つけることができなかったが、やっと現在の吉井に工房に適した家を見つけることができた。
「大家さんも退職して、オブジェを中心にした竹炭焼きを始めたばかりのかたで、いろいろな面で応援をしてくれるので助かっています」と前田さん。

作品は、ユニークな一輪挿しやローソク立などの小物からバッグ・電気スタンドのカバーなどが部屋に飾ってある。竹の持つ不思議な癒し効果が心を和ませてくれている。出されたハーブティーも近藤さんの持っている感性が染込み、一段と心地よい気分 にさせてくれる。今年7月2日より一週間糸島での作品を、福岡市のアクロスで展示したという。そのときは、大家さんの竹炭のオブジェも応援で参加して頂き、竹と竹炭によ る演出が相乗効果を得た様子。
バッグ本体は、下染め・本染め・柿渋塗・漆塗・仕上げにイボタロウで艶出しをしている。
ベージュのバックは、編み上げたものに柿渋を塗った後、2週間以上天日で干し色が濃くなったところで漆とイボタロウで仕上げている。取っ手の部分は丸籐を芯に籐の皮を巻いて染色後、柿渋と漆で仕上げているそうで。


作品のアイディアは、2人で語り合い(けんかもしながら)出来上がる。若い二人だけ合って今までにないユニークなものに仕上がっている。




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